境界性人格障害
境界性人格障害とは、自己イメージ、気分、行動、対人関係において、極端に不安定なことを特徴とする「B群」の人格障害です。
女性に多いとされます。
気分の変化とともに、周囲の世界、自分自身、他者に対する見方も、黒から白、嫌いから好き、というように理想化と全否定の両
極端を揺れ動き、その中間がありません。
小児期に保護者による養育の放棄や虐待を経験していることが多く、慢性的な怒りや空虚感をもち、愛情に飢えています。
そのため、愛情を注いでくれると感じる人に対しては、とても殊勝に助けを求めます。けれどもひとたびその人から見捨てられの
ではないかと恐れると、気分は劇的に変わり、理不尽で激しい怒りをあらわすことがよくあります。そして、その怒りをコントロール
することができません。
完全に見捨てられたと感じ、孤独感に襲われると、自分の存在さえ疑うようになり、現実感を失い、妄想、幻覚が生じ、解離性症
状を示すこともあります。
反社会性人格障害とは対照的に、攻撃的な感情はしばしば自分自身に対して向けられます。自殺未遂・自傷を繰り返すこともあ
ります。
境界性人格障害の人は、他の人格障害と対照的に、しばしば過剰な熱心さで治療を求めるという特徴があります。けれども、そ
の動機は、常にだれかに構ってほしいという欲求であるため、治療に協力的ではなく、不平不満を並べ続けるなどして治療者を
振りまわそうとします。
治療者にとっては、時間とエネルギーを要する困難な治療だとされています。
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